中学生になると始まるのが部活動。今までの小学校生活とは異なり中学では部活動が始まります。クラスメイトや同学年だけでなく、先輩や後輩など他学年の人たちと関わる機会も増え、友達間の話でも部活の話が多々出てくることが多くなります。
そんな部活動ですが中には、そもそも学校に入りたい部活がなかったり、部活のレベルや雰囲気が合わなかったり、クラブチームに所属していたり、部活で忙しくなるのが嫌だったりと様々な理由で、部活に入りたくないと考えている方もいるでしょう。
しかし部活に入らないことで内申点に影響があったり学校に馴染めなかったりすることはないのか心配に思う気持ちもあるでしょう。
そこで今回は、部活(卓球)とクラブチーム(野球)の両方を経験した私が、
- 入らなくても問題ない人
- 入ることをおすすめする人
- 入らないときに覚えておいて欲しい事
を中心に、「中学生は部活に入った方がいいのか」という問いについて感じたことを紹介します!
結論:入らないでもいい
結論から言うと、「部活は入らなくても問題ない」です。
では全員入らなくても良いかというとそうは思いません。
入らなくても問題ない人と、入ることをおすすめする人、それぞれについて説明します。
入らなくても問題ない人
部活に入らないでも問題ない人は、やりたいことが明確であり、クラブチームなど部活以外に活動場所がある人です。
例えば、クラブチームで野球やフットサルをする、学校の部活にはない競技(空手や剣道など)を道場でする、地域の合唱団で活動する、など部活以外にも部活動と同じかそれ以上の活動をすることができる場所は探せばたくさんあります。
部活に入っていなくても、このような部活以外の場所での活動は十分立派なアピールポイントになります。部活動をしていたことが大事なのではなく、真剣に物事に取り組み何か学んだことや得たものがある、ということが大事なのです。
言い換えれば、部活動でなくても真剣に取り組み成果を得られたものであればそれはアピールポイントになります。
冒頭にも書きましたが、私は中学生のとき、土日はクラブチームで野球をしながら平日は卓球部に所属していました。本命は野球でしたが部活に入っていないと高校進学時に不利になるかなという思いもあり土日の活動がない卓球部に入りました(顧問には野球をしていることも伝えて承諾を得て入部しました)。
しかし、今考えると卓球部には入らなくてもよかったと感じます。結局、3年の6,7月頃の引退まで卓球は続けましたが、土日は野球があり卓球の大会には一度も出ることはありませんでしたし、週2.5日の部活の時間を野球の自主練習に使った方が良いのではと中2の冬頃から思うようになったためです。
以上より、部活以外にやりたいことができる場所があるのであれば部活に入らなくても問題ありません。内申点などのために対して興味のない部活に入って本当にやりたいことの時間を減らす必要もないでしょう。
入ることをおすすめする人
部活に入ることをおすすめする人は、特にやりたいこともなく部活動以外に活動場所もない人です。
「○○をやりたいから部活には入らない」「部活に入らないでその代わりに○○をやる」というは入らなくても問題ない人ですが、特にやりたいこともなくただ面倒くさいから部活はやらない、というのであれば部活に入ることをおすすめします。
理由は世界が少なくなってしまいメンタルをやられてしまうからです(内申点のために入った方がいいとは私は思いません)。ここでいう世界とは、家や学校、部活、友達グループなどのことです。人はこの世界の数が多い方が嫌なことがあっても影響されにくいです。
家で何か嫌なことがあっても学校で友達と会うと気持ちを切り替えることができたり、学校で嫌なことがあっても家に帰ると安心できたりと、世界が多いと他の世界で問題が起きても他の世界に助けてもらうことができます。
たいていの場合、中学生が持つ世界は、家と学校(クラス)と部活くらいです。多感な年ごろの中学生にとって、家とクラスしか居場所がないのは世界が少なすぎます。
そのため特にやりたいこともなく面倒くさいという理由であるのであれば、友達と同じ部活でもいいので何か入ってみましょう。やる前にはいろいろと考えてしまいますがいざやってみると思っていたよりも楽しかったり難しくなかったりすることがほとんどです。
部活をすることで家ともクラスとも違う世界を1つ持つことができます。
ただ、部活に入ることで精神的健康に不調をきたすというのであれば入らなくても問題ありません。世界を増やすことも大切ですが、心身ともに健康でいることが大切なので無理して入部することはありません。あくまでただ面倒くさいという人には部活に入ることをおすすめします。
それでもまだ迷っている人へ
そうはいっても、何かやりたいことがあるわけでもないし、かといって世界を持つとか精神的健康のために部活に入るとか意味わからない、という方もいるでしょう。
そんな方に、1つだけ。結論、部活に入ろうが入らなかろうがどちらでも問題ありません。内申点も勉強をして成績を取っていればよっぽどのことがない限り問題ありませんし、学校に馴染むのに部活動はさほど関係ありません。
ただ、もし部活に入らないという決断をしたのであれば、ぜひその分の時間を使って家と学校以外にもう一つ、自分が楽しいなと思える場所を探してみてください。
既にクラブチームや道場、地域の団体などで楽しく過ごせているのであれば十分ですし、塾に行って他校の友達をつくるのもいいし、将棋が好きなら将棋教室や道場に行くのもいい、読書が好きなら図書館に行くのもいいのです。
なんでもいいのです。
私自身クラブチームで野球をしていたことで他校の友達もできて家や学校ではさらけ出せない自分を出すことのできる世界を持つことができました。家と学校だけがすべてではないと分かっていたため何かに嫌なことが起きてもすぐに立ち直ることができました。
家と学校がすべてではないということを忘れないで下さい。
まとめ
部活動は入らなくても問題はありません。
やりたいことが明確に決まっていたり、クラブチームなど部活以外で活動場所があるならば入る必要はありません。
一方、特にやりたいこともなく面倒くさいというだけの理由であるならば何か部活に入ってみることをおすすめします。
家と学校がすべてではないので部活に入らなくても、家と学校以外に何かに真剣に打ち込むことができる場所があるのであれば部活は入らなくても問題ありません。
自分が楽しいと思う場所、頑張れる場所、自分らしくいられる場所は家と学校以外にも探せばいくらでもあるので部活に入らなければと焦る必要はありません。
以上、参考になれば幸いです。
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