【中学軟式野球】部活とクラブチームの違いを6つ紹介

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中学で野球をしようと思うと部活だけでなくクラブチームも選択肢に入ってきます。

しかし部活とクラブチームの違いが分からず選択しようにもできず悩んでいる方もいるでしょう。

そこで今回は、中学3年間クラブチームで野球をしていた私の経験と、部活でやっていた友達の話からクラブチームと部活の違いを紹介します。

6つの違う点

  1. 練習日数
  2. チーム作り
  3. 大会
  4. 指導者・コーチ
  5. 交友関係
  6. 活動期間

それでは1つずつ解説していきます。

1.練習日数

部活動は土日平日問わず活動します。学校によって差はありますが、多くの部活で週5・6日での活動が一般的です

一方、クラブチームは基本、土日の週2日での活動です。中には平日は水曜日だけ活動して、土日と合わせて週3日活動するチームもあったりしますが、基本は週2日です

この理由は、部活の指導者は教師であるのに対し、クラブチームは選手の保護者が指導者であるため、仕事との関係で土日だけになるためです。

部活のメリットは、練習日数が多いため上達しやすいことが挙げられます。

一方クラブチームは、土日だけのため練習時間が短く上達しにくいと思われることもありますが、中学生にとっては部活のように週5や週6で活動するよりも、週2日集中して練習する方が集中力を保ったまま練習ができて効率が良いという意見もあります。

2.チーム作り

部活は3学年で1つのチームを作るため、大会出場は基本的に1チームであることが多いです。

クラブチームは学年ごとにチームを組むことが一般的で、大会にもAチーム・Bチーム・Cチームと分かれて一つのクラブチームから3チーム出場することも少なくありません。

クラブチームでは、一学年の人数が揃っていたらわざわざベンチ外の選手をつくる必要もないため学年ごとに3チーム作るのが基本です。人数が足りなかったら下の学年の上手い人は上の学年の試合に出ることもありますが、基本は学年ごとです。

そのため、1年生のうちから公式大会に出ることができ、部活よりも試合数が多く場数を踏めます。この場馴れしていることは高校進学後に野球を続けた場合にも武器になります。

また、部活では新入生が入ったタイミングや、3年生が引退したタイミングで新たなチーム作りをする必要があります。上手い人が入ってきた時の緊張感や先輩の後を継ぐ感覚などは学年ごとにチームを組まない部活でしか得られないものでしょう。

一方クラブチームは、学年ごとのため選手の入れ替わりがほぼなく1年生のときから最後の大会まで同じメンバーで戦えるためチーム仲も深まりますし、そのチームにあった戦い方などを長い時間かけて模索できます。

3.大会

基本的に部活でもクラブチームでも出られる大会に大きな違いはありません。しかし1つだけ私が中学野球をしていて違いを感じたことがあります。

それは、クラブチームは全国中学校体育大会、いわゆる全中への出場ができなかったことです。

全国中学校体育大会(全中)とは、全20競技(夏16、冬4競技)が行われる中学の最高峰の大会で高校総体の中学版のようなものです。これは日本中学校体育連盟(中体連)が主催する大会であるためクラブチームは出場できませんでした。

しかし2023年3月にクラブチームも出場可能となるような参加条件の緩和が承認されました。部活のクラブチーム化や少子化などの問題が原因だと考えられます。

そのため、これから中学野球を始める方は、部活でもクラブチームでも出場できる大会にはほとんど違いはないのでどちらで野球をしても問題はないでしょう。

ただ、今後どのくらいのクラブチームが全中出場を目指すのかはわかりません。そのため「私は絶対に全中に出たいんだ‼」という方には部活をおすすめします。

4.指導者・コーチ

クラブチームでは基本的には選手の保護者がコーチをします。OBやOBの保護者がコーチをすることもあります。

部活では教師がコーチをします。監督は教師がするところもあれば外部顧問がおこなうところもあります。どちらにせよ、選手の保護者が指導者・コーチにはなりません。

そのためクラブチームの方が部活よりも選手と指導者の距離が近い傾向にあります。私の代も、チームメイトの兄でOBの大学生がコーチをしてくださいました。

また、部活では教師が指導するため学校によって指導に差が生じます。野球経験者や部活に熱心な教師が顧問の場合は良い指導を受けることができるかもしれませんが、野球に詳しくない教師が顧問になることもあります。

その点、クラブチームではコーチをしたい保護者やOBがコーチをするため、野球の指導については心配ないでしょう。

このように選手と指導者・コーチの距離も部活とクラブチームで違いがあります。どのくらいの選手と指導者の距離感で野球をやりたいかによっても部活かクラブチームかを選ぶ要素になります。

5.交友関係

部活は当たり前ですがチームメイトは同じ学校の人しかいません。しかしクラブチームはいくつかの学校から人が集まります。私の代は全部で7校から人が来ていました。

部活は学校生活も野球も共に過ごせるためより仲を深めることができ、クラブチームは交友関係を広げることができます。

中学生が学校以外に同世代のコミュニティをもつことはそう簡単ではありませんが、クラブチームだと学校以外にコミュニティをもつことができます。

6.活動期間

部活とクラブチームの違いの6つ目は活動期間です。

引退時期はどちらも夏季大会を最後に引退することが多いですが、活動開始時期は大きく異なります。

まず、部活は4月から翌年3月の1年間で活動しています。そのため4月に体験入部、その後に正式に入部して部員となります。そのため早くても中学1年生の4月からの活動となります。

一方、クラブチームは1月から12月の1年間で活動しています。そのためクラブチームでは小学6年生の1月から中学野球が始まります。そのため4月の進学に伴う新生活のスタートよりも前に野球を始められるため、部活よりも4月の忙しさが緩和されます。

このように部活とクラブチームでは3ヶ月活動開始時期に差があります

野球をしていない期間を少なくしたい人にはクラブチームでの活動がおすすめです。

まとめ

今回は「部活とクラブチームの違い」について紹介しました。

部活とクラブチーム、どちらにも良さがあり一概にどちらの方が良いとは言い切れません。ただ、平日練習のように部活でしかできないことや、他校のチームメイトのようにクラブチームでしか得られないものもあります。

以下の記事では「中学野球はクラブチームがおすすめ!4つの理由を経験者が解説」について紹介しているので、こちらの記事も併せて読んでみてください。

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