お金について勉強しようとしたときに思いつくのが簿記とファイナンシャルプランナー(FP)ではないでしょうか。
私も大学生になり資産形成に興味をもち勉強を始めようとしたときに知ったのが簿記とFPでした。私は資産状況がひと目で家計簿が作りたかったので簿記から取得しましたが、その後FPの知識もほしくてFPも取得しました。
そこで今回は、とりあえずどちらかより役立つほうだけで十分、両方取っている余裕はない、という方々に向けて簿記3級とFP3級の両方を取得して分かったことをお伝えしようと思います。
おすすめなのは簿記
結論からいいますと簿記の方が役に立つと考えます。
しかし、簿記とFPは学ぶ内容が全く異なります。そのためどちらの方が役に立つかはそれぞれの人の置かれている状況によって変わってきます。
ただ、私が両方取得して感じたのは、どちらか一方であれば簿記がおすすめであるということです。
詳しい理由を説明するために、簿記とFP、それぞれを勉強して気が付いたことを紹介します。
簿記
取得した感想
勉強して思ったことは、知らなくても問題ない知識であるが、簿記の知識があると資産管理が簡単になるなど日常生活に大いに役立ちます。
特に資産の状況がひと目でわかる家計簿を作れるようになったことが私が簿記を勉強して得られた一番のメリットです。
貸借対照表や損益計算書を作れるようになりました。現金や銀行預金、投資信託(つみたてNISA)、クレジットカードの使用状況などの資産状況を1枚のExcelページでいつでもすぐに確認できるようになっただけでなく、書籍費や娯楽費など何にいくら使ったのかもすぐに確認できるようになりました。
勉強方法は、簿記の考え方(頭の使い方)は今まで学校で習ってきた勉強とは異なるものであるため、本を買って独学するよりも通信教材の映像授業を受けたほうが理解しやすいです。
実際私も独学ではわからないことが多くて先に進まなかったためクレアールの簿記3級講座を受けました。授業動画はかなり丁寧な解説でもう少しスピード上げてもいいのになと感じることもありましたが、問題集とネット試験の模擬試験が受けられたことが便利でした。
大学生のうちに簿記の知識を身につけ、家計(資産状況)を把握できるようになっておくことで、社会人になった後でもずぼらな家計管理によるトラブルを避けることができます。
また、後述しますが、FPは生涯使うことのない知識も含まれていますが、簿記は一度勉強すれば家計管理など日常生活で生涯役に立つものです。
FP
取得した感想
内容が社会保険や生命保険、金融資産運用、税金、不動産、相続など、大学生には馴染みのない分野であるためとっつきにくく覚えづらいです。
ただ、内容は暗記ものであるため勉強は独学でできます。
取得して感じたことは、社会保険の仕組みや各種税金の計算方法など知っていたほうが良いものではあるが実生活ですぐに役立つとは言えないものが多くありました。
そのため、今勉強してもすぐには使う知識ではないため、大学生にとってはすぐに役に立つものではないと感じました。
社会人になってから勉強した方が理解しやすいと思います。
しかし裏を返せば、社会に出る前に保険や税金、不動産などの知識を体系的に学ぶことができるので、どのような制度があるのか頭の片隅に入れておくことができ必要な時に必要な制度を使うことができるという利点もあります。
FPは新聞やニュースの理解に役立ったり、家を購入したり子どもが生まれたり、相続が発生したりしたときなどに知識があると得をすることや話がすすめやすくなるといったメリットもあります。
簿記がおすすめな理由
以上が私が簿記とFPを勉強して感じたことです。
私が簿記をおすすめする理由は、FPはすぐには必要ない知識も含まれているが簿記はすぐに生活に役立てることができるからです。
例えばFPには、事業所得に関する話や税金の計算方法が出てきます。これらは将来会社員になる人は知っていなくても問題ありませんし、税金も副業などせず会社からの給与だけであるならば自分で計算して申告する必要もありません。
一方簿記を学べば、お金の流れや資産状況を把握することができるようになります。家計状況を把握することはより良い生活を送るためには必要なことです。
このように、FPはいつか必要になるかもしれないことや社会保険や税金の仕組みを知ることができ、簿記は家計管理という面ですぐに実生活に役立つ知識を得ることができます。
そのため、簿記かFPのどちらが役に立つかと聞かれたら簿記だと答えます。生涯使える家計管理能力を手に入れられますからね。
まとめ
簿記とFPは内容が異なります。そのためどちらの方が役に立つかは人によって異なりますが、大学生にはFPよりも簿記のほうが役に立つと、簿記3級とFP3級の両方を取得して感じました。
FPの知識も大切ですが、大学生がどちらかひとつだけを勉強するのであれば実生活で即役立つ簿記をおすすめします。
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